ウィルにぶつかり車道に倒れたアニーがあやうく車にひかれそうになったところを、ウィルが助けます。
そこを激写されメディアに「いい話」としてとりあげられたため、選挙戦のブースト役としてアニーはウィルの元にやってくるのです。
ところでアニーがウィルにぶつかったのは、野良犬のサンディを助けようとしたためでした。きっと野良犬の境遇に自分の姿を重ねたのでしょう。
ウィルの心を開くアニー
最初はパフォーマンスとしてアニーを受け入れたウィルですが、しだいにアニーに心を開いていきます。
常にポジティブなアニーはウィルの心の壁をたやすく超えていくのです。
そしてウィルが心を開いたことを示す最初のサインは、アニーがはじめて朝食を作った場面ではないでしょうか?
他人に気を遣うことをしない以前のウィルなら、アニーが作ったまずそうな朝食を「そんなものは食べない」と言い切ったはずです。
しかし犬のサンディにこっそりとあげながら、食べるふりをしてアニーに「おいしい」と嘘をつきます。
これはウィルの優しさであり、アニーへ情がわいてきた証拠です。
生まれ育った街クィーンズへの招待
さてアニーはNYのハーレムで育つ里子、そしてNYのハーレムはアフリカ系アメリカ人が多く住む地域で昔から貧困層が多いことで有名です。
そんなところもウィルの選挙戦にウケがよいと言われた点なのですが、ウィルも実は貧困層が多く住むクイーンズ区の出身。
しかしウィルはクイーンズ区にあまり良い思い出はないようです。
ヘリでアニーに自分の会社の携帯基地を教えているときも、貧困層が多く住む地域には寄ろうとしませんでした。
字が読めないアニー
アニーを同伴した選挙戦のパーティでは、アニーも壇上にあがります。
そこでアニーは自分らしい素敵なスピーチをするのですが、参謀のガイに用意されたスピーチを読めと支持されパニックに。
誰も知らなかったのですが、アニーは字が読めなかったのです。動揺して会場を飛び出すアニー、そして驚くウィル。
いつも明るくポジティブなアニーの悲しい姿を見て、ウィルはアニーを自分が生まれ育ったクイーンズ区に連れていきます。
ウィルとクィーンズ区
ウィルは自分がクイーンズ区出身ということを隠しているわけではありません。しかし戻りたいとは思っていないようです。
両親がもう亡くなっていることで、ウィルとクイーンズ区の縁は切れています。