出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B00FIWYHGS/?tag=cinema-notes-22
【リミットレス】は人間が脳を100%活用することができたら何が起こるのかを見せてくれます。
直感的にはそのようなことが起きれば発狂しそうですが、少し憧れもないではありません。
この映画は非常に展開が早く、一つの謎が十分に解き明かされないうちに次々と謎が出現していきます。
ラストシーンも意味深で、我々に一つの謎を投げかけてエンディングになっています。
NZT開発の経緯や誰が何のために開発したのかも明らかにされていません。
次の展開への興味を誘導しているようで、この映画はTVドラマへの次の展開を予定していたのかも知れません。
エディはNZTをやめたのか
エディはNZTの安定提供を餌にエディを取り込もうとするカールに「俺はNZTをやめたんだ」といいます。
本当のところエディはNZTをやめることができたのでしょうか。
映画のラストシーンでは恋人のリンディに疑惑の目で見つめられた際、「何?」と返します。
エディの態度はNZTをやっている疑惑をごまかそうとする姿勢に見えないこともありません。
二つの可能性について考えてみましょう。
一つ目の可能性
一つ目はエディの発言を信じた場合の可能性です。
エディはカールに「NZTの欠陥を排除してやめる」といういい方をしています。
確かにエディはNZTの専用ラボを持っていますので、そこでNZTを改良することは可能です。
NZTの副作用をなくして、しかもNZTを継続的に服用しなくても脳のシナプスをパーマネントに変化させるようにしたかも知れません。
もしそうであればエディはNZTをやめたにもかかわらず、全ての50手先まで読める能力を身につけることができた理由も説明可能になります。
ただこの可能性ではエディがカールから昼食を誘われた際に少し躊躇した理由が説明できません。
さらにラストシーンのリンディとのやりとりにも少し疑念が残ります。
もう一つの可能性
もう一つの可能性はエディは結局NZTをやめていなかったというものです。
どちらかといえばこちらの方が可能性が高いかも知れません。
NZTを副作用がないように改良して、節度をもって服用を続けていたのです。
カールはエディのラボを閉鎖したといいました。
でもエディがたった一つのラボに依存していたとは考えにくく、複数のラボを用意していたはずです。
アルコールとの併用や過剰な服用もやめたことでしょう。
エディは副作用のないNZTをこれからも使い続け、物事の50手先を読み続けることになります。
何事においても成功間違いなしで、上院議員を経て大統領になることも夢ではないはずです。
ヴァーノンとNZTの関係
ヴァーノンとエディの出会いは偶然で、彼と出会わなければエディがリミットレスになることはありませんでした。