スカーレット・ヨハンソンもアダム・ドライヴァーも穏やかそうな人柄です。

お互いに誠実で優しいからこそ、この慰めのシーンにも説得力が出ました。

本音とは逆だから

3つ目に、この離婚裁判自体が本人達の思惑とは別方向に進んだものだからです。

2人が泥沼の離婚裁判に至った背景は仕事上でのすれ違いから生じたものでした。

ニコールはもっと女優として活躍の場を増やし、自由に行動したかったのです。

一方のチャーリーは自分の舞台女優として両輪のように歩んでいきたいというものでした。

どちらも間違いではなく正しいのですが、折衷案を出して落ち着けることが出来なかったのです。

だから、本当はまだ一緒に居たいのに、心にもない言葉をぶつけることになりました。

そんな簡単な結論に至れなかったことに2人はようやく気付いたのでしょう。

ヘンリーが手紙を読んだ理由

たった一通の手紙が、人生を変える

2人の離婚裁判は結果としてニコールが親権を貰うことで成立しました。

しかし、同等である為に完全な離婚ではなく、息子のヘンリーはチャーリーとも会えます。

そのヘンリーがニコールの長所を書いた手紙を読みますが、その理由は何でしょうか?

円満な離婚

子どもの幸せを守る 円満離婚のカンドコロ

まず1つ目に、この離婚が結果として円満な離婚であるという強調ではないでしょうか。

離婚というとどうしても後ろ向きなイメージが伴いがちですが、本作はそうではありません。

確かにすれ違い様々な問題が生じましたが、ヘンリーは両親をとても大切に思っています。

離婚後も距離感を保ちながらも愛のある関係として居られるという前向きさの表れです。

また、ここで大事なのはヘンリーだけではなくチャーリーも読むというところでしょう。

離婚していても、お互いに大切な家族であることに変わりはないことが分かるのです。

間接的に伝える

2つ目に、息子を介して伝えた方がお互いの愛がより深く伝わるからでしょう。

上記したように、ニコールとチャーリーは本音をぶつけ合うと必ず喧嘩になります。

お互いに仕事人として高いプライドが邪魔して、心にもないことをいうのでしょう。

しかし、それが文章を介した形であれば、素直に気持ちを伝えることが出来るのです。

ペンは剣よりも強しといいますが、会話よりも文章の方が気持ちが届く場合もあります。

2人が読み上げるのを遠巻きにニコールが見守っているのが2人の距離感なのです。

息子に伝える

そして3つ目に、何よりも息子に「チャーリーはいいお父さんだよ」と伝えたかったのです。

最終的に合意の上だったとはいえ、ヘンリーは父と離れ離れになってしまいます。

そうなると、ニコールが会話で語っても、チャーリーの長所は分かりません。

しかし、それを文章という形で朗読させることで、逆に父が良い人だと分かって貰えるのです。

文章朗読とはそれだけ魂を美しくする効果があり、正しく言霊の響く朗読でした。

そう、ニコールは手紙を通してヘンリーにも父の良さを知ってもらいたかったのです。

ハロウィンパーティー後の仲睦まじいやり取りもまたその真実味を感じさせます。

2人きりで話し合った意図

どんどん仲良くなる夫婦は、家事をうまく分担している。 (幻冬舎単行本)

さて、ニコールとチャーリーの話し合いにはどんな意図があったのでしょうか?

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