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【42 〜世界を変えた男〜】は初めてのアフリカ系黒人メジャーリーガーであるジャッキー・ロビンソンを描いた伝記映画です。
いつの世も先駆者は排斥される運命にあります。
先駆者故に通過しなくてはいけない幾多の困難に彼が耐え抜いた力はどこから生まれたのでしょうか。
彼を見いだし、支え続けたドジャースのGMであるブランチ・リッキーの勇気ある振る舞いと数々の名言は見逃せません。
この映画はリッキーを演じたハリソン・フォードの存在感溢れる演技が光る作品でもあります。
ジャッキーが変えた世界とは
日本でのサブタイトルは「世界を変えた男」です。ジャッキーはどのような世界をどのように変えたのでしょうか。
アフリカ系黒人がメジャーリーガーを目指すということは、当然並大抵の困難ではないことはジャッキーにもわかっていたはずです。
彼はなぜそれを目指し、どのようにしてその困難に耐え抜いたのでしょうか。
そして彼が変えた世界は実際どのようになったのかも見てみましょう。
彼はなぜメジャーリーガーの道を選んだのか
ジャッキーはリッキーに見いだされて初のアフリカ系黒人メジャーリーガーを目指すことになります。
彼の背中を押した力は何だったのでしょうか。
もちろんリッキーの説得力ある言葉や名声・好待遇への憧れもあったに違いありません。
でも最終的に彼を前に進ませたのは「野球がしたい、それも檜舞台でやりたい」ということだったのではないでしょうか。
野球の魔力はやったことがある人にしかわからないといいます。
一度その世界に入ると皆野球の魔力の虜になります。ユニフォームを着ることの慶びは何よりも大きいのです。
もう一つ忘れてはいけないのは彼の勇気です。
彼はリッキーに対してユニフォームをもらえたらやり返さない勇気を約束するではありませんか。
彼が差別に耐え抜けた理由
彼が3Aやメジャーリーグで受けた差別・虐待は目に余るものがありました。当初はチームメイトにも拒否されたのです。
この映画では調所に「野球がしたいだけなんだ」という言葉が出てきます。
彼が困難に耐え抜けた一番大きな理由はやはり「野球を続けたい」という思いだったのではないでしょうか。
もちろん周囲のサポートも忘れてはいけません。GMのリッキーを始め監督のレオたちの力は大きかったに違いありません。
妻のレイチェルの反骨心もジャッキーには大きな支えになったことでしょう。
野球界は彼にどのような影響を受けたのか
ジャッキーがメジャーリーグに持ち込んだのはプロ意識だったのではないでしょうか。
野球は白人仲間だけで前例踏襲の仲良しごっこをする世界ではないことが彼の登場で明確になります。
メジャーリーグは宗教や肌の色に関係なくプレーで結果を出す選手が生き残る世界だということです。
現代においてもこれは決して当たり前ではありません。表面的には一見全て平等のように扱われていますが、差別意識は根強く残っています。
映画ではレオ監督が「たとえ象でもいい選手なら使う」と言う場面が印象的です。