子供の頃から犯罪者になるかもしれないと考えると、一生を懸けても返しきれない恩と考えた上で協力しているのかもしれません。
夫婦であったから
重徳と幸子は夫婦の関係です。そもそも2人は協力関係を作るための結婚をしたのではないかと考えられます。
重徳はぎこちない喋り方や普通と価値観が異なっている様子から、幸子に言いくるめられた可能性も考えられるでしょう。
不思議なFAXが届く理由
重徳と幸子の過去を若槻が調べ始めた頃、彼の家に不思議なFAXが届きます。なぜ若槻の元にFAXが届くようになったのでしょうか。
理由としては、2人の過去を調べようとしたのが原因だと考えられます。
重徳が若槻の自宅の住所を聞き出す場面があったことから、2人は彼に何らかの危害を与えるつもりがあったのではないでしょうか。
若槻は自宅の住所を言いませんでしたが、重徳か幸子が尾行していたのかもしれません。
初対面時に会社の名刺、尾行して家の住所を調べ上げ、ついには電話番号やFAX番号まで突き止めたのでしょう。
恐らく2人は自分たちの思い通りに若槻を動かそうと嫌がらせをし始めたのかもしれません。
若槻がターゲットにされた理由
重徳と幸子は若槻を保険金査定の担当にし、彼にしつこく請求してきます。なぜ2人は彼をターゲットにしようと考えたのでしょうか。
考えられる要素は2点です。
覇気が無かったから
若槻が幸子と電話をした際に、彼の声には覇気を感じられませんでした。
落ち着いて対応をしようとしたと考えられる場面ですが、幸子からすれば気の弱い社員のように感じられたのかもしれません。
気の弱い社員であれば自分たちの思い通りに保険金を下ろせると考えて、彼を担当に指名したのではないでしょうか。
匿名の電話で対応した人だったから
若槻と幸子が初めて話したのは匿名の電話からです。
幸子としては、この電話を取った相手をターゲットにしようと考えて誰でも良かったのではないでしょうか。
事前に誰かに決めていたら、その人に直接連絡をするでしょうし、彼女の思考を読むのは容易ではありません。
幸子に襲われた後の若槻は、なぜ出社し続けるのか
物語終盤で幸子に襲われた若槻は、何事もなく出社し続けます。
普通であれば会社を辞める、または休職するぐらいのトラウマを背負っているはずですが、なぜ働き続けられるのでしょうか。
考えられる要素は2点です。
出社は義務である
会社の業務は担当している仕事によりますが、1人懸ければ平常業務に支障をきたす場面は少なくありません。
風邪を引いても倒れなければ出勤、法事以外の用事であれば気にせず出勤したりと会社によりけりです。