さらには就職講座やダンス教室、コーディングの学び場を提供したりと従来の図書館では見られないようなイベントを開催していました。
トークショーはゲストの知識を得られ、演奏会は音楽の教養を学び、他では教育につながるサービスの展開をしているように見られます。
教育は教育する人が居て成り立つものなので、図書館は人であると称したのではないでしょうか。
図書館が手を差し伸べるべき人々の存在とは?
ドキュメンタリー全体を通して、図書館が手を差し伸べるべき人々の存在が見えてきます。
どのような利用者に手を差し伸べるべきなのでしょうか。考えられる要素は2点です。
教育関係者と親
パークチェスター分館で関係者が意見交換をしている時、数学に関係する本の貸し出し数が多いと話が挙がりました。
この際に子供を育てる家庭や教員に頼られている現状を知り、図書館を裏切りたくないと関係者は語っています。
子供の教育は今後の人生に影響を与える部分なので、公共の場である図書館としては見逃してはいけない層なのではないでしょうか。
貧困層の人たち
ドキュメンタリー後半に黒人が集まって一緒に会話する場面がありました。
この時、集まった人たちの苦労話や人種が原因で不平等な扱いを受けているなどアメリカの負の一面が垣間見えます。
中にはお金が無く、図書館で脚本の書き方や読み方を覚えたと訴える人もおり、公共図書館は自力で学べる場として重宝しているようです。
収入を増やすためには教養が必要で、お金が無ければ教育を受けられない場合があります。
貧困層から見る無料という2文字は非常に魅力的なものでしょう。
公共図書館は貧困層の人々に手を差し伸べ、収入格差を縮めるために動くべきだと考えられます。
ニューヨーク公共図書館が目指しているところは?
他の図書館には無いイベントを行っているニューヨーク公共図書館は、どのような未来を目指しているのでしょうか。
考えられるのは利用者に寄り添える図書館であることです。
ドキュメンタリー中では就職難の利用者たちに就職講座を開いたり、分館を教育施設にして教育格差を縮めようとする動きがありました。
さらには技術の発展から取り残されないようにと小型ネット接続用機器を貸し出し始める。
紙の本の電子書籍化や音声本の収録を行っていたりと様々な施策を行っています。