だからこそ、そんなことはないと憤ったのでしょう。

そしてどうにかしないといけない、と感じたはずです。

そこには妻の体を思いやる心が隠されています。

相手を想う強い心もパートナーには必要なのです。

映画の背景にある女性軽視

パッドマン

この作品は物作りの映画でもありラクシュミのサクセスストーリーを描いていますが、同時にインドの社会問題を取り上げています。

不浄な女性

驚くべきことにインドでは、生理中の女性は不浄とされ部屋にも入れないという迫害を受けています。

インドはいまだカースト制が残る国として有名ですが、女性差別も大きな問題になっています。

そんな女性たちの生理用ナプキンを改善しようと立ち上がった主人公ラクシュミ。

彼の姿は、インドを変える勇者の姿でもあるのです。

女性は決して不浄なものではない、生理は不浄なものではない、そんなメッセージが強く描かれていました。

女性は強くあるべき

インドでは女性は男性に尽くし従うのが当たり前で、自立した女性は限りなく少ないのが現状です。

大きな男や強い男が国を強くすると思わない

女性が強くて母が強くて姉妹が強ければ国も強くなる

引用:パッドマン 5億人の女性を救った男/配給: ソニー・ピクチャーズ・リリーシング

劇中では女性軽視に真っ向から意見をし、この女性たちに職を与え自立させていくのです。

女性軽視は大きな汚点であり、直すべき点であると投げかけています。

彼はナプキンの普及と共に女性に仕事を与えたいといっていました。

この映画がインド社会に与えたメッセージは大きなものとなったのではないでしょうか。

どこまでが実話なのか

パッドマン

この映画は実話を元にしています。

パッドマンと呼ばれるのはアルナチャラム・ムルガナンタム氏です。

ムルガナンタムの実話

劇中に登場した困難は、ほぼ実話です。

男性が生理用ナプキンを研究することは、他の人には理解出来ないことだったのでしょう。

彼の実際の妻シャンティは、家族のミルク代の為に高額のナプキンを使用できなかったのだそうです。

劇中に離婚の危機が描かれていましたが、実際にも離婚届が届いたり医学校の女子に頼んだり苦労しました。

しかし、パリーとの恋は映画の為のフィクションだったようです。

慈善事業を目指したヒーロー

劇中でも語られていたように実際のパットマンもお金儲けは考えず、女性支援の慈善事業に全てを捧げています。

僕の望みは100万人の女性に仕事を与えたいんだ

引用:パッドマン 5億人の女性を救った男/配給: ソニー・ピクチャーズ・リリーシング

ラクシュミのスピーチは、実際のスピーチと同じものです。

女性の権利を男性が訴える、それこそ注目すべき点であり本作の視点でもあります。

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本当の英雄の物語

インド

『パッドマン 5億人の女性を救った男』は、インドのヒーローの物語です。

利益の為ではなく、自分の為でもない。

女性の為に人生をかけ、世界を変えた男性の物語でした。

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