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「トランスフォーマー/ロストエイジ」は2014年に公開されました。前作「トランスフォーマー/ダークサイドムーン」の直接の続編です。
前作の戦いを経て、トランスフォーマーを危険視する人類から迫害されることになったオートボット。
その裏で進行する新たな侵略の脅威。そこに現れる巨大な恐竜型トランスフォーマーの活躍を描くSF巨編です。
監督は引き続きマイケル・ベイが担当。オプティマス・プライムやバンブルビーといった前作までのキャラクターも引き続き登場。
敵だったメガトロンもガルバトロンとして新たなデザインで登場します。
一方で人間側のキャストは一新。前作までの主人公・サムに代わり本作は発明家のケイドが主人公です。
演じるは「テッド」のマーク・ウォールバーグ。
年ごろの娘・テッサを思いやる不器用な父親の姿は、若い青年だったサムとはまた異なる人間の魅力を描いていました。
なぜ本作では主人公がサムから変わったのか。物語のラスト、トランスフォーマーが地球を離れた訳と合わせて考察します。
前作までの主人公・サム
前作の主人公であるサムはどんな人物だったでしょうか。
学生から戦場へ
第一作で初登場したサムは、普通の日常を過ごす学生でした。片思いの女性がいるものの、その女性に自分の思いを伝えられない日々。
三枚目といえるサムでしたが、トランスフォーマーの戦いに巻き込まれたことからその運命が一変します。
第一作では、最初は冴えない学生だったサムがラストでは悪のトランスフォーマー・ディセプティコンのボスであるメガトロンを倒しました。
サムの勇気を見たオートボットは人類を今後も守る決意をします。つまり、サムはオートボットと人類の懸け橋と言える存在となったのです。
運命に翻弄されるサム
映画第二作と第三作でも引き続きサムは登場します。
学生、社会人となってもトランスフォーマーとの関りのために平和な暮らしができないサムの苦悩も描かれました。
ですが一度命を落としたオプティマスをサムが救い、逆に命を落としかけたサムがトランスフォーマーの力に救われるなどを通しさらに強まる絆。
第三作で地球を追放されかけたオートボットが戻ってきたのも、サムと繋いだ絆があったからでした。
このように、サムという人物は作中で人間の「良い部分」の象徴のような側面も持っています。
完全無欠ではありませんが、ディセプティコンと一部の人類の間で苦悩するオートボットの拠り所でした。
主人公がサムから変わった理由
主人公がサムから変わった理由は何だったのでしょうか。
オートボットがサムから離れた
作中ではオートボットは「墓場の風」と呼ばれる人類側の部隊に追いつめられていました。