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2016年公開の『金メダル男』は、コメディタッチでありながらメッセージ性の高い映画として高く評価されました。

内村光良が自身の小説を原作として、監督・出演したことでも話題となっています。

テンポよく進む演出は独特で、上手くいかない人生は多くの共感を呼びました。

そんな話題の本作ですが、泉一はなぜ頼子と結婚したのか、そして両親と同じ職に就いた理由も考察していきます。

また、幼い息子が渡した金メダルにはどんな思いや理由があったのか…。

坦々と語られていくストーリーを深く掘り下げて、本作を更に味わっていきましょう。

頼子と結婚した理由

リング

劇中の秋田泉一は中学時代から数々の女性にときめき、失敗と挫折を繰り返しています。

そんな彼は、なぜ頼子に惹かれプロポーズしたのでしょう。

かつて頼子は泉一にとって遠い存在の人だったはずです。

「私のサンクチュアリ」に生きる道を示された

泉一は高校時代に心が折れ落ち込んでいますが、その時の彼を救ったのが頼子の歌だったといえるでしょう。

この時に流れる歌詞は、泉一の状況にぴったりなのです。

人は、心がくじけそうになった時に自分にぴったりの歌詞に出会うことがあります。

泉一にとって、それが頼子の「私のサンクチュアリ」だったのでしょう。

まるでその時の泉一を指しているようで、彼は曲の歌詞のように一人でも輝けることを知ったのです。

自分ひとりで部活を始めよう

引用:金メダル男/配給会社:ショウゲート

表現部という新しいジャンルを切り開いた彼はとても輝いており、泉一はこの時頼子に初めて救われたといえます。

落ち目の彼の側にいた

頼子はマネージャーとして、落ち目の彼を支えた存在です。

泉一は独りではない、という思いが無意識にあったのではないでしょうか。

辛い時に、側にいる存在に心が惹かれるのは当然の成り行きです。

劇中では付き合うという言葉が結婚という文字に急変していますが、彼はダメな自分でも支えてくれる存在を求めていたのかもしれません。

かつて自分を励ました頼子が今は自分を支えてくれている、彼には大きな愛に感じたはずです。

自分と共通するものを見出した

ビール

二人には「一発屋」という共通項があり、何かやりたいけれど上手くいかない二人が描かれています。

おそらく泉一は頼子の気持ちが理解出来たはずです。

お酒に酔った彼女の姿を見る限り、頼子自身も様々な失敗をしてきたのではないでしょうか。