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『リトル・フォレスト 春夏秋冬』は2019年に日本で公開された韓国映画です。
題材は『リトル・フォレスト』と呼ばれる日本の漫画作品が原作で、日本でも2014~2015年に実写映画化されています。
韓国映画となる本作は、原作と日本の実写映画のリメイク作品と呼べるでしょう。
物語は主人公のへウォンが、都会から田舎の実家に帰ってくるところから始まります。
へウォンは都会での就職や恋愛から逃げ、気付けば1年近く実家で過ごしていました。
田舎で過ごしている間は幼馴染みの2人と関わりながら、自分が抱える問題と向き合うというのが物語の流れです。
こちらではラストの笑顔の意味、なぜ母親はレシピを送って来たのか、手紙の内容を理解できた理由を主に考察していきます。
なぜ母親はレシピを送ってきたのか
物語中盤に、へウォンの家に母親から1通の手紙が届きます。
そこにはジャガイモパンのレシピが書かれていました。
母親は、なぜジャガイモパンのレシピを彼女の家に送ったのでしょうか。
考えられる理由は、大人になったら作り方を教えると約束したことが考えられます。
しかし、母親は家出中でへウォンに直接教えることができません。
せめてレシピだけでも教えようと考えた彼女は、へウォンが家に居るタイミングを見計らって送ったのではないでしょうか。
なぜへウォンが家に帰ってきていることを母親は知っていたのか
へウォンの母親はジャガイモパンのレシピを送りましたが、なぜへウォンが帰ってきていることを知っていたのでしょうか。
物語の中では昔話でしか登場しなかったので、誰かから娘が帰ってきたことを伝えられた可能性が考えられます。
へウォンが帰ってきたことを伝えた人の候補は2人です。
ジェハ
理由としては、へウォンがジャガイモパンのレシピを母親から届いたと聞いた時の反応です。
彼はレシピが届いた話を実用的で良い、母親は幸せに暮らしているはずと驚いた様子もありませんでした。
急に家出した人から唐突に手紙を届く状況は、何かしらの反応があってもおかしくはありません。
彼の性格がドライなだけかもしれませんが、手紙がへウォンの手元に届くことを知っているから反応が薄いと考えられないでしょうか。
都会で働いている時にへウォンの母親と出会い、連絡先を交換していればへウォンが地元に帰っていることを知らせられます。
叔母
理由としては母親が留守中の間、へウォンの世話をお願いした人物だからです。