当然ジョンに恩義のあるキングには許せる行いではありません。
だからジョンを助けたのですが、今度はその行いを裁定人に責められ7日以内に犯罪組織のボスを降りるよう勧告を受けてしまいます。
度重なる主席連合の身勝手に、キングの怒りに火がつきました。
縄張りを荒らされたくない
理由の2つ目が「縄張り争い」です。前述したようにキングの犯罪組織は独自の組織でした。
サンティーノ暗殺に力を貸したのも、彼がいずれニューヨークの裏社会の覇権を狙うことがわかっていたからです。
しかし繰り返しますが先にジョンを裏切ったのはサンティーノの方なのです。
サンティーノを野放しにしておくことは自分の縄張りを荒らされることなので、それを肯定するような主席連合のやり方には腹が立ちました。
最後のシーンの意味
主席連合によって顔面を七回切られたキングですが命を取り留めていました。
ウィンストンに裏切られたジョンとキングが向かい合う最後の場面は「逆襲の決意」を意味しています。
「ジョン・ウィック:パラベラム」はジョンが徹底して苦境に陥れられる映画です。
常に狙われ、灼熱の砂漠をさまよい、指を失い、体は傷つきジョンはボロボロでした。
それはキングも同様で、仲間は主席連合に殺され組織は壊滅状態です。
それでも諦めず今度はキングと二人で逆襲を決意するジョンは顔を上げ、主席連合とのさらなる戦いを決意するのです。
ウィンストンがジョンを裏切ったのはなぜ
ホテルでの戦いが一段落した時にウィンストンが突然ジョンを裏切ったのはなぜでしょうか。
ジョンを逃がすため
結論からいえばウィンストンは裏切っていません。彼がジョンを撃ったのはその場から逃がすためです。
とりあえずホテルに送られてきた刺客たちは倒しましたが、このまま戦い続けてもいずれ圧倒的な組織力に負けるのは明らかです。
そのため一旦この場を治めるためにも、主席連合にわかる形でウィンストンは忠誠を見せる必要がありました。
そのために撃たれたジョンですが、彼が生存していたことは最後の場面からも明らかです。
裏社会でのし上がってきたウィンストンには、相応の銃の技術があると考えるのが自然でしょう。
その彼が近距離でジョンを仕留め損なうとは考えに難いので、わざと外すように撃ったと考えても不自然ではありません。