放射能を浴びたサメが突然変異を起こし、海の表面まで出てこれる身体を手に入れたのかもしれません。
また、救助がなされていたのはマリアナ海溝の近くのフィリピン海溝でした。メガロドンは深海の広い範囲を移動していたのかもしれません。
いろいろと想像が広がりますね。
メガロドンの最期
ジョナスと戦い敗れたメガロドンは、たくさんのサメに食べられました。
弱肉強食の世界で頂点に君臨していたメガロドンの最期は、自然の壮大さと残酷さをまざまざと感じましたね。
しかし同時に、自然の神秘と力強さを感じる描写がひっそりと隠されていました。
メガロドンの可能性
前述のとおり、第二のメガロドンはメスで放射能を浴びてパワーアップしている可能性があります。
最期のシーンでは、メガロドンの口の中から小さなサメが静かに出ていきました。
もし第二のメガロドンが胎生で小ザメをお腹の中で育てていたら……。あのサメは、メガロドンの子どもかもしれませんね。
先を見通せない不気味な海は、メガロドン再来の可能性を感じさせる最高の終わり方でした。
まとめ
『MEG ザ・モンスター』は、サメ映画の王『ジョーズ』に勝つ! という意気込みが感じられる意欲作でした。
至るところで『ジョーズ』へのリスペクトが感じられましたね。
たとえば『ジョーズ』でサメに襲われ帰らぬ犬となったピペット(別名ピピン)は、この映画ではなんとか生き延びています。
サメ映画の新たな転換点
サメ映画は低予算で突拍子もないアイディア勝負という傾向が強い近年でしたが、その状況に一石を投じる作品でした。
B級モンスターパニック映画からひとつのジャンルを築き上げたサメ映画は、サメへの愛と恐怖で突っ走るものでした。
しかし『MEG ザ・モンスター』は綿密に練られた脚本と豪華なCG・VFXで別方向からのアプローチを試みたといえるでしょう。
どちらにも違った良さがありますね。皆さんはどちらが好みでしょうか?
みんなで観られるサメ映画
真面目に作られた本作ですがコメディ要素もあり、登場人物も多くそれぞれが個性的で親近感が湧きます。
シリアスな展開に軽妙なジョークを盛り込むバランスの良さもヒットの秘密かもしれません。
しかしサメ映画と聞いて血しぶきと断末魔を楽しみにして観た方には、ちょっと物足りなく感じたのではないでしょうか。
ジョン・タートルトーブ監督と主役のジェイソン・ステイサムもインタビューによると同じ気持ちだったようです。
ですがより多くの観客に楽しんでもらいたいというスタジオ側の意向に沿った結果、世界で大ヒットしました。
『MEG ザ・モンスター』は家族や友人と一緒に観るにはうってつけの映画です。