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MCU作品フェイズ2の第1作目となった「アイアンマン3」は、ヒーローとしての存在に悩みを抱くトニー・スタークが魅力です。
トニーはなぜ大切なスーツを破壊する暴挙に出たのか、そして精神問題から脱出できたその理由とは一体何だったのか徹底解明していきます。
トニーの性格を紐解きアイアンマン3を深く考察していきましょう。
トニーの軽薄さが事件を生んだ
「アイアンマン3」はトニーの人格に迫った作品ともいえます。本作品の敵となって描かれたキリアンは、逆を返せば犠牲者といえるかも知れません。
トニーが誠実さを見せれば事件は起こらなかった
キリアンは元々トニーの大ファンでした。ベルン技術会議でトニーが彼との約束を守らなかったことが、キリアンを大きく傷つけています。
元々暗くギーク系なキリアンを、見下したトニーの態度は傲慢で自分勝手なトニーの性格を如実に表しています。
あの時トニーがキリアンとの約束を守っていたら、彼とはいい友人になれたかもしれないですね。
キリアンとトニーは似ている
科学の分野で秀でた才能を持つキリアンとトニーは、繊細で思い込みの強い性質がよく似ています。
もしトニーがキリアンのように復讐心に燃えたら、同じように科学の力を悪用してしまうかもしれません。
なぜトニーはスーツを破壊したのか
トニーはせっかく作ったアイアンスーツを全て破壊してしまいますが、なぜそのようなことをしたのでしょう。
破壊を避けることは出来なかったのでしょうか。
エリートならではの壁にぶつかった
トニーがスーツ依存症に陥ったのは、前作「アベンジャーズ」で自分の化学力が到底及ばない異星人の化学力を目の当たりにしたからです。
その為、自分の力に自信を無くしどれだけ頑張っても異星人の化学力には敵わないと殻に閉じこもってしまったのです。
これはエリート街道を進んできたスタークだからこそ陥った障害です。
多くの人間は自分が無力に感じることもあるし、他に敵わないこともあるということを良く知っています。
しかしスタークは天才で財もあり、自分に出来ないことはないという環境で育ってきたため、自分の力が及ばない存在を知り心が折れてしまいました。
スーツを創ることで現実から逃避していた
敵わないという恐怖心が依存症という逃げ場を生み出しました。
トニーはマーク42までスーツを生み出すという、異常なまでのスーツ依存の態度を見せています。