主演のヒュー・ジャックマン率いるサーカス「フリークス」には個性的な人々がたくさん登場します。
ヒゲの生えた女性や、小人症の男性、顔じゅうに毛が生えている”犬少年”をはじめ、それまでは変わり者として扱われることに慣れてしまっていた人達です。
家族からも疎まれ、自分自身の存在を否定していた日々を送っていた彼らですが、フリークスの一員になることで人と違う部分を個性として認めることができるようになっていきます。
体の一部がくっついていたり、身長が80㎝の人だったり、普段見慣れない外見をしている団員も多いかもしれません。
自信と誇りを手に入れた彼らと、主人公バーナムとの間で生まれていく絆もこの映画の見どころとなっています。
自分を受け入れることの難しさ
他人に優しくできる人は多いかもしれませんが、それと同じように自分に優しくできていますか?
自分以外の誰かを助け、優しく接することはもちろん大切なのですが、それ以上に自分を大切に扱うことは重要だといわれています。
それは、けして自己中心的でもわがままでもありません。自分自身を大切にできてこそ、初めて自分以外の誰かを幸せにすることができるといいます。
自分の良いところをたくさん見つけてみようと思わせてくれるのが、このフリークスの団員たちなのです。
地上最大のショー
史上初の連続スペクタクル
この映画の主人のモデル、P・T・バーナムが結成したのが後にサーカスと呼ばれるようになるショーです。
動物や人間による曲芸など、いくつもの演目を次から次に展開し、観客の目を楽しませてくれます。
サーカスの起源はというと実は古代エジプト時代にまで遡るという説もありますが、現代のサーカスの原型を作り上げたのはこのP・T・バーナムだといわれています。
バーナムが1871年に結成した大サーカスは、それまでの一つずつ演目を見せていく演出とは異なり、同時にいくつもの演目を行う連続スペクタクルだったそうです。
3つのリングと5つの舞台を配置し、空間を利用して連続的に芸を披露していくという斬新な方法で、当時多くの人々がこの新しいサーカスに魅了されたのです。
業界初の”サーカス列車”
”地上最大”と称されるだけあり大規模になったバーナムのサーカスは、当時主流であった馬車での移動に限界を感じていました。
そこでバーナムが思いついたのが”サーカス列車”!
大型の動物も多くのサーカス団員たちもいっぺんに運べるこの列車によって、バーナムは全米中を廻ることができたのです。
モデルとなったP・T・バーナムってどんな人?
バーナム自身が変わり者?
そもそもサーカス自体をご存知でも、P・T・バーナムという人を知っている方はあまり多くはないのではないでしょうか。