そこで、シスター・ロバートの悩みの告白によって、シスター達との共通点を見出していきます。
同じ人間としての悩みや、コンプレックスなど生きている世界は違えども共通点は多大にあるということを学びます。
魅力的な司教の存在
劇中に登場するオハラ司教は、柔軟な考え方の出来る人物で影ながらデロリスを応援するひとりです。
司教の柔軟さがデロリスを救った
オハラ司教はカトリック教の保守性にこだわらず、温和で懐の深い人物として描かれており柔軟な考え方が出来た人物です。
人の本質を見抜く力があったからこそ周りが反対する中、デロリスを修道院へ推薦したのでしょう。
結果、デロリスだけでなく教会全体を助けることが出来たのです。
神父と司教
劇中でオハラ司教は人の減った教会を嘆いていますが、実はその背景には司教としての立場があります。
通常神父と呼ばれている人は、教会を回り宣教活動などを行ないます。
そして司教は自分の担当する地域、全教会の責任者となります。
だからオハラ司教は修道院から人の足が遠のいているのを嘆いていたのです。
ゴスペルのようで完全なゴスペルではない
劇中で聖歌隊が歌う歌は正確にはゴスペルではありません。
ゴスペルのようなアレンジ曲
まずゴスペルとは福音(キリストの教え)の為に存在する讃美歌が黒人文化のスピリチュアルな影響を受けて出来上がったものです。
ブラックゴスペルと呼ばれることもあり、黒人の歴史にそって自由を求める歌詞が多いのが特徴となっています。
一方サザンゴスペルはアメリカ南部の白人たちが生み出したカントリーやロック系のゴスペルです。
日本人にはなかなか区別しにくい所ですが、劇中の歌はあくまでもゴスペル調の替え歌ということになります。
まるで「天使にラブソングを」
上記のカレンダーはその名も「Nuns Having Fun(修道女のお楽しみ)」という物です。
こちらは修道女たちが羽目を外し。笑顔で人生を楽しんでいる姿がカレンダーとして発売されています。
大人気のカレンダーとなっており、映画同様に堅いイメージの修道女がはっちゃけるという二面性が受けています。
このカレンダーには「笑いは神聖なものである」という考えが反映されています。
観るだけじゃもったいない一緒に楽しめる映画
「天使にラブソングを」は何度観ても、HAPPYな気持ちになれます。
今や世界的なミュージカルとしても親しまれており、劇場にはシスターに変装してくる人もいるのだとか。
観るだけの映画ではなく、一緒に楽しむことが出来る映画なのです。