劇中では仕事を解雇されてすぐに、ジョージは復帰しています。
急な展開ですが、ここに秘められたメッセージはどんなものでしょう。
笑いを忘れてはいけない
スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス
引用:メリー・ポピンズ/配給会社:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
メリーの造語をジョージが口にし笑い出しますが、この言葉は幸せになる魔法の言葉だったのです。
解雇を宣告され、半ばやけくそ的な心境だったことでしょう。
しかしジョージは、そこで本当の人生の楽しみを知ったのではないでしょうか。
どんなことがあっても笑ってしまえば、心はかるくなるのです。
笑う門には福来る
老頭取が大笑いしながら幸せそうに亡くなったことでジョージが銀行へ復帰します。
まさに笑う門には福来るといった感じです。
アメリカにも「Fortune comes in by a merry gate(幸運は幸せなゲートから入ってくる)」といういい方があります。
ジョージが本当に大切なものは家族だと気が付いた時、彼らは幸せに満たされた家族になりました。
幸せに笑っている者の元には幸運が舞い降りるものなのでしょう。
メリーの魔法が大人たちに与えたもの
メリーがバンクス家に降り立った理由は、子供たちからのSOSを受け取ったからです。
メリーは大人たちをどのように変えていったのでしょう。
ひとりで生きているのではないこと
メリーが来る前のバンクス家は、厳格な銀行家の父ジョージと女性参政権に夢中な母ウィニフレッドによって家族はバラバラでした。
家族の為とはいいながらも、父親も母親も自分のことしか考えていないのです。
何の為に家族を作ったのか意味のないものでした。
メリーが来たことで、お互いに目を向け受け止めあうということを学ぶことが出来ました。
人生の楽しみ方
大人たちはどうやったら人生を楽しむことができるのか、見失っている状態でした。
自分が子供の頃の心を忘れてしまっていたのでしょう。
メリーによって人生にはいくつもの楽しみ方があること、寄り道こそが楽しいことを思い出すのです。
昔知っていたはずの楽しい生き方を思い出すことができました。
子供にとって親はかけがえのないもの
子供には両親が一番
引用:メリー・ポピンズ/配給会社:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
メリーはラストに上記のようにいい残して去っていきます。
大人たちは子供の笑顔を見ることで、自分がどれだけ子供に必要な存在か知ることが出来たのではないでしょうか。
子供と向き合うことで、子供に愛されそして自分たちがいかに子供たちを愛しているか再確認できたのです。