ドライバーが死ぬ前にいい残したかったことは、愛への感謝の言葉だったのです。
アイリーンと臨んだ未来は明るいものだった
主人公のドライバーはアイリーンとの恋に何を望んでいたのでしょう。
好きな女性の助けになりたい
ドライバーはスタンダードが戻った時、彼女との関係はここまでだ、と感じていたはずです。
しかし彼はスタンダードを手伝いました。
これは単に逃がし屋の仕事だったからでしょうか。
プロの逃がし屋の彼ならば、危険な香りがしていることに気づいていたはずです。
それでもドライバーが逃がし屋を買って出たのは、アイリーン達の存在があったからでしょう。
彼女達の未来のために、危険な仕事を請け負いました。
人生をやり直したい
刑務所から出所した元夫、スタンダードの出現で自分の立場を思い知ったドライバーでした。
しかし、スタンダードの死によって再び希望が見えたのです。
一緒に別の土地で暮らそう
引用:ドライヴ/配給会社:フィルム・ディストリクト クロックワークス
上記の言葉は、明るい未来を望むドライバーの心を示しています。
殻は裏社会から足を洗い、まっとうな人生を歩みたいと思っていたのでしょう。
アイリーンやベニッシオと一緒に暮らすには、人生のやり直しが必要だったのです。
黒幕ニーノの目的
スタンダードは、クックに借金返済のために強盗の仕事をするよう脅されました。
誰の依頼で誰が動いているのか、絡み合ってしまう部分です。
ニーノの恨みが動機
ニーノは自分をバカにしたマフィアに恨みがあり、マフィアの資金を横取りしようと企んだのです。
マフィアの金に手を出すと関わったすべての人間が殺されます。
だからニーノは人を雇い入れ、黒幕の自分を隠す隠れ蓑にしました。
強盗の依頼をクックにさせスタンダードには店を襲わせました。
そしてブランチに金を運ばせ上で、ブランチとドライバーを殺す殺し屋を雇います。
自分自身に危険が及ばない為の周到に計画された罠だったのです。
ニーノの誤算
ニーノはおそらく、スタンダードとブランチだけでなくクックや殺し屋までも捨て駒にして上手く逃げようとしていたのでしょう。
100万ドルの金を独り占めして、マフィアの仲間入りをしようと画策していたのかもしれません。
ニーノの誤算はドライバーの存在でした。
自分は人を上手く操る(サソリ)存在だと思いこんでいたニーノですが、彼の背中にはドライバーというサソリが乗っていました。
ドライバーの凶行によってニーノの計画はあっけなく破壊されてしまったのです。
ニーノの目的はサソリに例えられていた
黒幕であるニーノはドライバーによって殺されていますが、この時ニーノはサソリに例えられています。
サソリとカエルの話を知ってるだろ?友だちのニーノは川を渡れなかった
引用:ドライヴ/配給会社:フィルム・ディストリクト クロックワークス
マフィアを見返そうとしたニーノは、その想いを遂げることが出来ませんでした。