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2004年公開の『アルフィー』は、ジュード・ロウが憎めないプレイボーイを見事に演じた作品です。
結婚を墓場と考えていた彼が徐々に変わっていく姿を、女性たちとの関係性から読み解いていきます。
劇中では語られていなかった彼のその後は、どうなったのでしょう。
アルフィーの生き方や、彼の求めた愛を徹底考察していきましょう。
ジュリーやドリーとの関係
プレイボーイとして人生を謳歌しているアルフィー・エルキンスは、人との繋がりが薄いことに気がついていませんでした。
何も知らなかった空っぽのアルフィー
アルフィーはワインを選ぶような感覚で、日替りでガールフレンドを取り換えています。
人生はワインと女があれば平気
多種多様の中から1人を選ぶなんて不可能
気軽につきあえる女とイージーに生きる
映画名:アルフィー/配給会社:パラマウント・ピクチャーズ
上記のセリフからも彼の薄い人間性が伺い知れます。
深く愛するということを重いと感じるような男だったのです。
シングルマザーのジュリーから逃げた
ジュリーはシングルマザーという立場上、最も結婚願望が強い女性でした。
常識的に考えれば、子供のいる女性に遊びで手を出すことはないでしょう。
しかしアルフィーは、あくまでも自己中心的で家族ごっこの雰囲気を味わいたくなった時の場所だったのです。
劇中でジュリーは下記のセリフを投げかけています。
はっきり言って(私は)ホテルがわりなの?
映画名:アルフィー/配給会社:パラマウント・ピクチャーズ
都合のいい女として扱われていると気づいた彼女は、賢明な判断を下しました。
アルフィーは女性から別れ話を持ちかけられ傷つきますが、この時の心の痛みから何も学べなかったのは不幸としかいいようがありません。
同類のドリーは鏡のような存在
ドリーは人妻であり、彼女と火遊びを楽しむアルフィーとは求めるものが一致していました。
自分が与える以上のものを求めてきたら別れる
映画名:アルフィー/配給会社:パラマウント・ピクチャーズ
アルフィーが心の中で言い放った一言は、ドリーが言ってもおかしくないセリフです。
アルフィーが彼女にやり直しを持ちかけた時、彼女はアルフィーの中に「重さ」を感じたのでしょう。
与える以上のものを無意識に求めているアルフィーを切り捨てたのです。
自分がやってきたことが見事に跳ね返された瞬間ともいえるでしょう。
ロネットから学んだモラルと寂しさ
ジュリーに別れを告げられた寂しさを引きずり、アルフィーはモラルを問われる過ちを犯しました。
人の心を軽視したアルフィー
マーロンと喧嘩中だったにせよ、友人の恋人であるロネットに手を出してしまったのは最大の過ちです。
親友マーロンへの怒りを鎮めるため、一肌脱ぐ
映画名:アルフィー/配給会社:パラマウント・ピクチャーズ
自分の軽率で責任感のない行動が、今後何を生み出すか彼は何も考えていませんでした。
マーロンに完敗したアルフィー
ニッキーとの別れの後マーロンの家を訪れたアルフィーは、自分の存在がふたりの中からはじき出されていることを目の当たりにしました。
当然のことながらマーロンとの友情も終わりをむかえます。