グウェンの卒業スピーチは死後ピーターに力を与えることになります。
余談ですがこのスピーチの文面はグウェンを演じたエマ・ストーンが自ら実際に書いたものだそうです。
だからこそ心に刺さってくるのかもしれません。
何がグウェンを殺したのか
グウェンはゴブリンによって殺された、と言い切れないのが作品の奥深い所です。
時間がグウェンを殺した
監督は意図的に時計塔の歯車にグウェンをぶら下げています。時間を示す歯車が原因でグウェンは落下していきます。
後に監督は時間が進むことで、グウェンは死んだと語っています。
このことからも彼女の死は、誰にもどうすることが出来なかったことを示唆しているのではないでしょうか。
スパイダーマンのネットは届いていた
スパイダーマンのネットは確かにグウェンに届いていたようにも見えます。しかし彼女の落下の衝撃を止めることは出来ませんでした。
高所からの落下なのに、グウェンの体に傷か少ないという意見が多く寄せられているようです。
それはおそらくスパイダーネットが彼女の体にわずかに届いたことで、本来の衝撃を和らげた結果ではないでしょうか。
ピーターがグウェンの死因を作ったわけではありませんが、助けられなかったことで彼の受けたショックは計り知れないものとなりました。
ピーターが約束を守らなかった
劇中でグウェン死亡の伏線ともなるグウェンの父親ジョージとの約束(娘には近づかない)をピーターが守っていれば、グウェンは死ぬことがなかったともいえます。
父親との約束を守るべきだったか否かに関してはファンの中でも意見が分かれる場所になっています。
グウェンは続編の為に死ぬ運命だった
グウェンを死に追いやった最後の理由は、制作サイドの理由といえます。アメイジング・スパイダーマンは3部作の予定で製作が進んでいました。
そして3作目となる続編にMJが登場予定だったのです。
原作でもグウェン亡き後にMJと恋仲になり、最終的に結婚をしています。2作目でグウェンを失うことには意味があったのです。
結局映画製作は途中で打ち切りとなり、残念ながら3作目は幻の作品となってしまいました。
原作とは異なった死に方をしたグウェン
原作のコミックでもグウェンは命を落としていますが、映画版とは少々内容が異なっています。
ふさわしくない死に方を変えた
原作では、橋から落とされたグウェンがスパイダーマンの糸に捕らえられ、そのはずみで首を骨折して死んでしまいます。
落下しているもののスピードを急に止めたことで、反動が首にかかり折れてしまったという設定です。
原作に忠実にしつつも監督は、この死に方を良しとしませんでした。
その理由は「スパイダーマンのネットは弱きものを助ける為の糸でなければならない」とした考えを持っていた為です。
だからこそ、劇中では糸が間に合わなかったという設定に変わっています。
一瞬で理解できるようにした
グウェンの死に方を変えたのにはもう一つの理由があります。