作品の中に少しヒントが隠されています。

ヒント1 “北部へ行く途中”

シェーンがスターレットに、北へ行く途中だというシーンがあります。

これは彼がアメリカ南部から出発して北部へ行く途中に西部に立ち寄ったことを意味しています。

つまり、南部出身者であるということ示しているのです。

ヒント2 “北部出身者への罵り”

トーリーと一緒にウィルソンを罵るセリフがあります。

卑劣な北部の嘘つき野郎

引用:シェーン/配給会社:パラマウント映画

このセリフからも、北部と敵対していた南部出身であることが分かります。

南部出身のガンマンであれば大体の予想がつくでしょう。

ショーンの正体は、南北戦争で生き残った元南軍の兵士だと推測されます。

ライカーに雇われた殺し屋ウィルソンよりも秀でた銃さばき。

そこから察するに、ショーンは有能な元兵士であり、多くの人を殺してきた過去を背負っているのでしょう。

戦争の間は必要とされていたガンマン達はもはやお払い箱。

ショーンのような銃に人生を捧げた元兵士達は戦後の社会に適合できず行き場を無くしていました。

そんな彼らの行き着く先が西部だったのです。

これもなんだか可哀想な話です。善だったものが突如として悪になる。元兵士達もまた戦争の被害者といっていいでしょう。

原作(小説)との違い

1954年映画パンフレット シェーン ジョージ・スティーブンス監督 アラン・ラッド ジャック・パランス

映画版と原作には決定的な違いがあります。

これにより原作の読者と映画版しか知らない観客の、ラストシーンの捉え方は大きく分かれたと思われます。

どの場面がどのように変更されたのか解説します。

撃たれた部位

映画では、銃撃戦によってシェーンは左腕を撃たれていますが、原作では腹を撃たれています。

これは作品の結末がガラッと変わる大きな変更点です。

原作では、別れ際にジョーイの頭を撫でようとしたショーンの腹に激痛が走り、とっさに手で傷口を押さえたとあります。

南部戦争で多少の傷は経験しているであろうショーンでさえ、思わず苦悶する程の傷。致命傷になっている可能性は十分にあります。

生死についての記述

映画でも原作でも、馬で走り去った時にショーンが生きていたのか死んでいたのかは不明です。

しかし原作の最後には、成長したジョーイが風の便りでシェーンの死を知る記述があります。

しかし、ショーンの死因が腹に受けた銃の傷なのか判断できませんし、馬で走り去った時に死んでいたのかどうかも分かりません。

ただ1つ分かったことは、もうスターレット家族との再会は永遠に果たせないことだけです。

原作を読んだことがある人が映画版を見たとしたら、ショーン死亡説に一票を投じるのは当然でしょう。

死亡説の根拠

交渉人 [DVD]

アメリカの映画「交渉人」(1998年)の中で、登場人物たちがシェーンは死んだと発言するシーンがあります。

45年の歳月を経てもなお議論に上るほど、世間の関心が尽きない論争であるといえます。

ジョーイの呼びかけに無反応

別れ際にシェーンは、ジョーイからの必死の呼びかけに反応しませんでした。

ジョーイとの別れの言葉を交わすだけの体力しかショーンには残されていませんでした。

馬を走らせ始めた時にはもうジョーイの呼びかけに反応できるほどの余力がなかったのです

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