エイミーが語ったところでは、ミラクルエイミーとは彼女自身の理想の姿そのものだったようです。
彼女はハーバード大を出て、それまでの人生を思い通りに生きてきたように感じられます。
しかしニックはマスコミに叩かれ、警察に疑われ、浮気などの秘密も全て暴かれてしまいました。
その全ては彼女の失踪と、両親が早い段階で公開捜査に踏み切ったのが原因でした。
最後には、エイミーが奇跡的に帰宅し、ニックは彼女の元に帰らざるを得なくなるというストーリー!
一番背筋が寒く感じるのは、何もかも彼女の自作自演であったという点に尽きます。怖過ぎです。
エイミーは倫理観が破綻しているのか?
自分にとって都合がいいことは、あらゆる手段を講じマスコミや弁護士、警察の刑事まで手玉にとり、実現してしまいます。
唯一エイミーに一矢報いたのは、逃亡先で彼女に近づき、逃走資金を奪って逃げたカップルだけでした。
常識や良心の呵責などの概念が欠落している?
エイミーの元彼デジー・コリングス(ニール・パトリック)は、彼女の異常性を断片的に体験していました。
兄ニックが非難されるのを見かねた妹マーゴ・ダン(キャリー・クーン)は弁護士タナー・ボルト(タイラー・ペリー)を雇いました。
タナーは、夫婦間トラブルで夫が妻を殺害したケース専門の弁護士でした。
彼はニックが依頼に来たその場で、既にエイミーの元彼2人を特定していました。タナーはニックを救うべく反撃に出ます。
ニックは元彼の1人デジーの連絡先を教わり、エイミーと付き合っていた時の話を訊きに出向きます。
デジーはニックも体験した、エイミーの異常な束縛ぶりをニックに打ち明けます。
後半に登場する彼女の元彼でクラスメイトだったトミー・オハラ(スクート・マクネイリー)は接近禁止令を既に出されていました。
後半はエイミーがニックの元に帰るための道具のように利用された結果、惨殺されました。
ボードゲーム4種とストーリーとの関連
一寸先は闇?
本作には瞬間的に、4種類のボードゲームが登場します。実は本作のストーリーを読み解くヒントが隠されているのです。
- マスターマインド/ニックがThe Bar にお土産として持参。
- 人生ゲーム/ニックがThe Bar で妹と2人で酒を呑みながらプレイ。
- ドミニオン
- レース・フォー・ザ・ギャラクシー
3と4はエイミーが、夫のニックの無駄遣いをアピールすべくカードで11万ドル分購入した品を隠した物置で、一番目立つ位置にありました。
ストーリーとの関連性は?
1.は、出題者の並べる4本のピンの配置を、回答者が予想するゲームで、配置を完全に正解するまでの回数を競うゲーム。
エイミーが出題者でニックが回答者であるとしたら、エイミーの失踪場所のヒントの出し方が、このゲームに通じる点がありました。