しかし海外ではマーベル特有のスーパーヒーロー映画という要素も押し出しているので、パワードスーツを装着したベイマックスやチームメンバーを前面に出したポスターも多くみられます。
ヒーローチームのメンバー
映画ではさまざまな若者たちが集結した混合チームとなっていますが、原作コミックではヒーローチームのメンバー全員が日本人という設定です。
- 映画では主人公の名前はヒロ・ハマダだがコミックではヒロ・タカチホ
- ゴーゴートマゴの原作での本名はタナカ・レイコ
- ハニーレモンの原作での本名はミヤザキ・アイコ
- ワサビは原作ではワサビ・ノー・ジンジャーという寿司職人
- 原作でのフレッドはアイヌの子孫
空想の未来都市:サンフランソウキョウ
原作は東京が舞台となっていますが、映画「ベイマックス」ではサンフランシスコと東京をかけ合わせた空想都市「サンフランソウキョウ」が設定されました。
「サンフランソウキョウ」はヴィクトリア様式やクイーンアン様式の建築物が立ち並ぶサンフランシスコのような街並みに、日本語の立体看板や東京のビジネス街が混ぜ込まれた未来都市です。
日本の名作アニメが影響していた「ベイマックス」
映画「ベイマックス」は日本人ヒーローたちによるストーリーを描いたコミック「Big Hero 6」が原作になっています。
ですが、映画はもともと日本アニメにインスピレーションを受けていた制作チームによって手がけられました。
日本の影響を受けて誕生したベイマックス
ベイマックスのキャラクターは日本の名作アニメ「となりのトトロ」のトトロから影響を受けて生まれたそうです。
また表情は変わらないのになぜかベイマックスには親しみを感じてしまいます。
親近感が湧くのはベイマックスの顔が、ホール監督が取材のために来日した際に神社の鈴からヒントを得て誕生したことが理由かもしれません。
ベイマックスの頭部を見るとまさに「鈴」ということが分かります。
さらにホール監督が過去にキデイランドへリサーチに訪れた際に、そこで見たキャラクターたちが「シンプルなのに魅力的」であることに驚いたそうです。
ベイマックスは日本が生み出す「シンプルだけど愛らしい」というキャラクターを目指して仕上げていったと話しています。
ベイマックスの真の姿はゴツかった?
映画では白くてふんわりしたイメージで癒やし効果のあるベイマックスのシルエットですが、原作コミックに描かれている真のベイマックスはどのような姿なのでしょうか。
原作コミックのベイマックスはゴツい
映画のベイマックスは空気が内部に注入されているため身長が180cm以上あるにもかかわらず体重は34kgしかない優しいケアロボットです。
しかし原作コミック「Big Hero 6」のベイマックスはいかにもロボットといわんばかりの全体的にゴツくて強そうな外見で、主人公ヒロが作った人造生命体として描かれています。
原作のゴツいベイマックスとは対称的な白くてのんびりしたベイマックスへと設定変更することで、老若男女から愛されるキャラクターが生まれました。
また映画のベイマックスの動きは日本の「カワイイ」文化を意識して作り出されたそうです。