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2016年に公開され日本映画界に衝撃を与えた『シン・ゴジラ』。
公開されるや一大ムーブメントを巻き起こし、社会現象にまでなりました。
本作の監督は樋口真嗣、総監督は庵野秀明。
庵野監督はアニメにおけるバイブルともいえる「新世紀エヴァンゲリオン」を作った人物です。
新世紀エヴァンゲリオンも謎に包まれた作品で、いまなおファンによる考察がなされています。
深遠な謎を提示する庵野監督の作風は本作でも遺憾なく発揮されています。
エヴァンゲリオンをヒントに、『シン・ゴジラ』の謎に迫ってみましょう。
新世紀エヴァンゲリオンとは?
庵野秀明監督といえば新世紀エヴァンゲリオンといっても過言ではないでしょう。
「新世紀エヴァンゲリオン」は1995年に放送されたTVアニメシリーズから始まり、今も続編映画が作られている作品です。
主人公である少年・碇シンジが暮らす第3新東京市に、謎の巨大な生物が襲来するところから物語は始まります。
そうです、シン・ゴジラと同じ状況なんですね。
また、庵野監督は「巨神兵東京に現わる」という特撮短編映画も作っています。
これは風の谷のナウシカの巨神兵の特撮映画で、こちらも謎の巨大な生物が襲来するという物語です。
エヴァンゲリオンとの共通点は?
シン・ゴジラとエヴァンゲリオンの共通点を詳しくみていきましょう。
謎の巨大生物が日本に襲来する
エヴァンゲリオンでは謎の敵「使徒」が第3新東京市に何度も襲来してきます。
シン・ゴジラでは「巨大不明生物」つまりゴジラが東京を蹂躙します。
使徒とゴジラ、両者とも人知を超えた生命体が目的を持って東京へ向かうことが共通しています。
神に近いものと戦う
新世紀エヴァンゲリオンの使徒にはそれぞれ天使の名前がついています。
使徒は永遠に近い生命を持ち、さまざまな形態があり、人類を滅ぼそうとします。
対するゴジラの英語の名称は「Godzilla」。名前に神の名を冠しています。
劇中でも神の化身を意味する言葉として説明されていました。
通常の破壊兵器では駆除できない
新世紀エヴァンゲリオンの使徒は通常の物理攻撃では致命傷を与えることができません。
汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンでしか倒すことができないのです。
対するゴジラも同じです。自衛隊の総力をもってしても駆逐できず、米国の最新鋭機器でも殲滅できませんでした。
熱核攻撃を実行していたとしても、ゴジラを破壊できたかは定かではありません。
体内に原子炉を持っているゴジラは核融合に耐えうる身体構造をしているということなので、破壊は不可能だったのではないでしょうか。
体内で独自にエネルギーを生み出す
なぜ使徒が通常の攻撃では破壊できないのかというと、「S2機関」を持っているからです。
S2機関とは簡単にいうと永久機関のようなものです。S2機関があることで、使徒は身体が損傷しても修復することができます。