撮影当時は無名だった彼ですが、その後めきめきと頭角を現しました。父親は俳優ジェームス・カーンです。
また彼は脚本家としても活躍しており手がけた「Chasing the Party」がディズニー映画に採用されるとの噂もあり、今後が楽しみです。
イエン(シャオボー・チン)
イエンは身体能力の高さが認められ仲間にスカウトされました。中国雑技団の一員という設定でしたが、演じたシャオボーは本物の中国アクロバット芸人(北京雑技団)です。
彼は身体能力をいかし金庫の中に潜入しています。言葉の壁が滑稽に描かれているのも見どころのひとつです。
演じたシャオボーは北京雑技団の全米公演リハーサル中にスカウトされています。いわば演技は素人だったのです。
素人がそうそうたるメンバーと並び溶け込めるのは監督ソダーバーグの手腕といったところでしょうか。
リヴィングストン・デル(エディ・ジェイミソン)
電気技師として卓越した技術を持つリヴィングストンは通信の専門家で盗聴などが得意です。
閉所にこもって作業をする為か地味な印象で、そこが専門職の色を濃くしています。一見変わり者のオーラが漂いますが、情報がすべてを左右するオーシャンたちは彼なしでは計画を進めることが出来なかったでしょう。
演じているエディ・ジェイミソンは日本では知っている人が少ないですが、舞台俳優として活躍し最優秀男優賞を受賞するほどの実力者です。
さらに「ラブ・キット」というバンドのメンバーでCDリリースも行っています。
テリー・ベネディクトの存在感が作品を引き締める
アンディ・ガルシア演じるホテル支配人テリー・ベネディクトの存在が、映画を引き締めています。
テリー・ベネディクトは法に守られた犯罪者のようにも見えますね。彼に悪を感じるほどダニー・オーシャンたちが引き立って行くのです。
劇中でテリーは流暢な日本語も披露しています。監督ソダーバーグがかなりの親日家なので、その影響があるのかも知れません。
演じたアンディ・ガルシアは多くの映画に出演していますが「ゴッドファーザーPARTII」のヴィンセント・マンシーニ役が有名です。
また彼は映画について「役が選べたとしてもテリー・ベネディクト役を選んだ」と語っています。
ジュリア・ロバーツは20ドルでも出演した?
「オーシャンズ11」には隠れた魅力が沢山詰まっていますが、ダニー・オーシャンの元妻テスへの想いが観るものをほっこりとさせてくれます。
ジュリア・ロバーツは20億ドルを稼ぐ女優
豪華なキャスト人のなかでひときわ目を引くのが20億ドル女優と呼ばれるジュリア・ロバーツです。
当時、全興行収入が20億ドルを超えるというジュリアロバーツはまさにNO.1女優です。
彼女が脚本を受け取ったときに、監督ソダーバークとジョージ・クルーニーからメモが挟まっていました。
そこには「君は1本で20とるから」と書いてあり同時に20ドル札が挟まっていたようです。
茶目っ気のあるいたずらですが、ジュリア・ロバーツは「監督となら20ドルでも仕事を受ける」と語っており、大女優も動かすソダーバーグの魅力を感じるエピソードとなっています。
「オーシャンズ11」はお洒落でユーモラスな最高傑作
「オーシャンズ11」はありふれた泥棒映画ではなく、オシャレで滑稽、かつクールな映画です。
豪華キャストがこれでもかというほど華やかに劇中を盛り上げているので、観るものは最初から最後まで釘付けになってしまいます。
キャストのそれぞれの特技や特徴を把握してから見返すと、また一味違ったオーシャンワールドを楽しめるのではないでしょうか。