抵抗しないとやられていたかもしれませんが、逃げるという選択肢もあったはずです。
これは元々「強い男」になりたいという願望や憧れがあったのではないでしょうか。
強くなりたいという願いを込めての移住だったのかもしれません。
「いろいろ」あって疲弊した反動
日本にいる間に「いろいろ」と嫌なことがあったのだろうと推測ができます。
思い通りにいかないことや、やりたくないこと、失敗や挫折が重なったのかもしれません。
逃げ出すと同時に、成功したい気持ちや見返したいという気持ちが強くなり、移住を選ぶことになったと考えられます。
たどり着いた島で猿の王になったこと
パラダイスキングが島に到着した時には、たくさんの猿がすでに住み着いていました。
到着するや否や襲いかかって来た猿たちを相手して、勝利をおさめました。
そのまま猿たちを従えての生活に満足したと考えられます。
これは移住の直接的な理由とは異なりますが、「定住」した理由といえるでしょう。
自分が「いた」という証を残すため
日本でうまくいかなかったパラダイスキングは自身を否定されて、日本では居場所がないような気持ちになったと察することができるでしょう。
自分の存在を肯定するために、自身の存在を確認できるところに身を置きたかったのだと考えられます。
豪華客船に乗っていた大人たちをさらった理由はパラダイスキングの存在した証「マスターピース」の制作が目的でした。
マスターピースは猿たちの労働力だけではまかなうことができず、人間に労働をさせています。
制作していたのはパラダイスキングの偉大さを伝えるためのアニメでした。
「ミレニアムウォーズ」の直接的な意味
作中に出てくるアクション仮面の映画タイトルが「映画アクション仮面南海ミレニアムウォーズ」です。
真の意味を考えるために、まずは直接的な意味から考えていきます。
この映画は2000年に公開されました。英語で「ミレニアム」は「1000の〜」という意味です。
つまり、西暦2000年に公開されることとかかっていて、映画の中でのしんのすけたちの戦いについてであることを指しています。
「たくさん」の戦い
百や千という数の位を表す言葉には、位の意味だけでなく、「多くの〜」「たくさんの〜」という意味もあります。