だから、「もっと良くなることができるはず!」と信じてチャレンジすることができるのです。
忘れちゃいけない、もうひとつの重要ポイント
感情を我慢しないこと・行動を起こすこと・自分の良い点を知っていること。
エルの明るい振る舞いはいつも、この3点が基本になっています。
でも、本当にエルが落ち込んでしまったとき。彼女を引っ張り上げてくれているのは実は周囲の人々だったりするんですよね。
エルが周りの人とどう接しているかにも、どうやら彼女のハッピーのヒントが隠されていそうです。
エルが周りから愛される理由
自分を信じて突き進むエルの姿は、周りの人々に絶大な影響を与えていきます。
ですが、時にはそのユニークさがうまく受け入れてもらえず、他人から反感を買ってしまうことも。
ボストンで生活を始めた頃のエルはあまり周囲になじむことができません。ですが、彼女の周りには徐々に味方が増えていきます。
エルが周りから愛される理由とはなんでしょうか。彼女が関わる人々を観察してみます。
ネイリストのポーレット
エルのボストンでのはじめての友だちは、ネイリストのポーレット。内気ですが心優しい彼女のことをエルはさまざまな角度からバックアップ。
エルがポーレットを助けるためにした行動は、男性の心を掴むワザから法律の知識まで、すべて彼女が経験で得たものです。
彼女とエルの交流からは、エルが努力や知識を自分だけのものにはせず、惜しみなく人へ与える人物であることが分かります。
そんな心優しい彼女だから、ポーレットはもちろん、ほかの人々も彼女を愛さずにはいられません。
元カレの今カノ、ヴィヴィアン
最初はワーナーがらみでエルと対立していたヴィヴィアンも、エルの魅力に気付くひとりです。
彼女はずっとエルのことを疎ましく思い、時には意地悪な仕打ちさえしていました。
ですが、キャラハンのインターン生としてより近くでエルを見た彼女は、エルへの認識を改めます。
まずひとつに、エルの努力家で誠実な一面を目の当たりにしたためです。
さらに、エルとヴィヴィアンを結び付けたのはキャラハンやワーナーの差別的な振る舞いに対する反感。
エルとヴィヴィアンの関係からは、男性社会における女性の生きにくさ、そしてエルが同性から支持を受ける理由が分かります。
ワーナーをめぐって対立をしていたふたりですが、実は彼やそのほかの男性に対して抱いていた不満はとても似通ったものでした。
ブロンド美女で、一見いわゆる理想の“イイ女”のエルですが、彼女は男性に迎合しようとはせず自分の信念を強く持っています。
その姿勢は男性社会でうまく活躍できずに苦しむヴィヴィアンのような女性にとって、勇気づけられるものだったのです。
こうして彼女は、敵対していた相手も味方につけていきました。
強い絆で結ばれたデルタ・ヌゥのメンバー
また、エルを取り巻く人々といえば、忘れることができないのが地元の社交クラブ、デルタ・ヌゥのメンバーです。
そこでの彼女はまさに“クイーン”。映画冒頭から、エルが彼女たちから絶大な支持を得ていることが分かります。
エルがデルタ・ヌゥで愛されている理由は、単に美人だからでもセンスが抜群だからでもありません。
それは彼女が、いつも努力を怠らず尊敬できる人物であるから。そして、思いやりを持った人物でもあるからです。
エルといつも一緒に過ごしてきたデルタ・ヌゥのメンバーは、彼女の見た目の奥の良い部分を知っています。
だから、親にまで理解されなかったハーバード行きを、最初から全力をあげて応援してくれたのです。
エルは自己肯定がうまいだけでなく、周りの人にも良い働きかけをしています。だから、彼女の周りには自然と味方ができるのです。
エルだから気付けた真実
ここでエルは、みんなが見逃していた真実にいちはやく気が付き、事件を解決へと導きます。
そして彼女が真実を見抜いた瞬間。それこそ、彼女が弁護士となる意義が明らかになった時でした。
最初からブルックの無実を信じていたエル
被告のブルックはエルと同じデルタ・ヌゥの出身で、さらに彼女が尊敬するエクササイズ講師。
そのことを知ったエルは彼女の無実を信じ、その証明のために奮闘し始めます。
「彼女は無実よ。運動するとアミノ酸の働きでハッピーになる」
出典:キューティ・ブロンド/配給:20世紀FOX
そんな彼女にキャラハン弁護士をはじめ、周囲は呆れ顔(後のボーイフレンド、エメットを除いて)。
一見、エルが思い込みで暴走しているように見えますよね。ですが、本当にそうでしょうか?