そんなコーヘイゲンには少し同情してしまいそうになりますね。

「REKALL」の真意

ダグラスの記憶を呼び起こすきっかけとなったリコール社の「リコール」にはどんな意味があるのでしょう?

ここでは、「REKALL」の真意について深堀していきたいと思います。

「RECALL」の意味

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「RECALL」の意味は、「思い出す、呼び戻す」です。

ですが、主人公のダグラスは最後まですべての記憶を取り戻すことはありませんでした。

思い出す・呼び戻すでは、あまりしっくりこない気もします

主人公が記憶を思い出すことの無かったこの作品においてなぜ「リコール」という言葉がタイトルに使われたのでしょうか?

次は映画「トータル・リコール」の伝えたいことを考えながら真意について考察していきます。

「トータル・リコール」が伝えたいこと

トータル・リコール (2012)映画パンフレット 監督レン・ワイズマン キャスト コリン・ファレル、ケイト・ベッキンセール、ジェシカ・ビール、ビル・ナイ その他 – 2012

先ほども話した通り、「RECALL」の意味を考えただけでは腑に落ちません。

ここで、皆さんはお気づきでしょうか?

作中に出てくるリコール社のスペルは「REKALL」であって「RECALL」ではないのです。

作中でも少ししか出ていないので、気づかなかった人も多いと思います。

では、「REKALL」にどんな意味があるかというと、「REKALL」は造語でこれ自体に意味はありません

しかし、わざわざこの造語を使った意味はあります。

結論として「人の記憶は曖昧だ」ということを伝えたかったのではないでしょうか。

「REKALL」を「RECALL」と誤認していた人が多くいたことが、記憶の不確かさを証明しているのです。

ダグラスはそんな不確かな物よりも、今たしかに感じている現実の出来事や感情を優先しました。

その結果が、記憶を取り戻さないことにつながったのです。

この作品のタイトルは「RECALL」と「REKALL」の二つの要素から成り立っているのかもしれません。

ラストシーンについて

ここまでの話を踏まえて、この映画のラストシーンにはどんな意味が込められているか気になった方も多いのではないでしょうか?

ここからはそんなラストシーンについて深堀していきたいと思います。

ダグラスの記憶の選択

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主人公であるダグラスには、作中何度も自分の記憶を取り戻すタイミングが何度もありました。

ですが、ダグラスは記憶を取り戻すことを選びませんでした。

これは先ほども話した通り、記憶という曖昧な物よりも自身の感じた感情を優先した結果です。

ダグラスは夢でしか見たことの無いメリーナという女性に惹かれていきます。

これは記憶ではなく無意識のレベルで彼女への思いがそうさせたと考えることが出来るでしょう。

アパートで包囲されていた時も、ダグラスはメリーナの涙を見て決心を決め、友人であるハリーを撃ちました。

このようにダグラスは要所で、記憶よりも今感じていることを優先させる場面が多数見られます。

こういった記憶の選択を全て拒んだからこそ最後にメリーナと結ばれ、ハッピーエンドを迎えられたのは言うまでもないことでしょう。

ダグラスは夢の中?現実?

ここまでダグラスは現実にいると仮定して話をしてきました。

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