出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B07PL9ZRHC/?tag=cinema-notes-22
グラビアアイドルはるかが、自分のコンプレックスを克服して成長するエロチックストーリー「グラグラ」。
中年男性の田畑との触れ合いが、主人公はるかの心を開いていきます。
はるかが持っていたコンプレックスの原因と克服の過程を考察してみました。
タイトル「グラグラ」に込められた意味なども解説します。
世の中高年男性にも勇気を与えてくれる作品です。
この映画はキングレコードのレーベル「KING RECORDS presents エロティカ クイーン」第1弾作品の一作。
引用:https://eiga.com/movie/90782/
田畑に心を開くはるか
はるかは、ストーカーにからまれているところを助けてくれた田畑に心を開いていきます。
中年の男性に馴染んでいくはるかの心境を考えてみました。
はるかは田畑に父親の影を見た
はるかは、ファンの誘拐から救おうとしてくれた田畑に亡き父の影を見たのではないでしょうか。
父子家庭で育ったはるか。幼少期は父親に甘やかされて育ったのでしょう。
周囲の大人が父親しかいない姉妹にとって、亡き父の背中の匂いや優しい笑顔は唯一の幼少期の思い出だったのです。
父の姿を理想の男性像と重ねてしまうのも無理はありません。田畑には父と同じ匂いを感じたのではないでしょうか。
親身になって叱られたり優しくアドバイスされるうちに、はるかの心は田畑に懐かしさを感じながら惹かれていったのです。
田畑が故郷に帰る1日前の夜、二人はついに一線を越えます。
はるかにとっては、初めて男性を経験したと同時に、勇気を出して女優世界の境界を越える意味もあったと思われます。
田畑もはるかに好意を持っていた
離婚して田舎に帰ることを決意した田畑にも、相手の事ばかり考えて融通の利かない自分の性格にコンプレックスがありました。
離婚の原因もその性格にあったようです。
人に優しいことだけが取り柄の田畑は、会社を辞め、覇気のない生活をしていました。
自分を慕ってくれるはるかに惹かれていきますが、年の差やコンプレックスが邪魔をして素直になれません。
自分がうだつの上がらない中年の男だと思う気持ちが、はるかとの関係を深める足かせになっていたのでしょう。
田畑も、はるかとの一夜が人生の分岐点になったようでした。はるかに負けないように、前向きに生きていく決意をします。
はるかの魅力的な容姿だけでなく、素朴で屈託のない笑顔を見せる姿に思いを募らせる田畑。
二人の再会はあるのでしょうか。
コミュニケーションがうまくいかない悩み
グラビアアイドルのはるかには、対人関係がうまくいかない悩みがありました。
仕事の面から私生活、男性経験にいたるまで影響は大きいようです。
内気でコミュニケーションがうまくいかない原因は、育ってきた家庭環境にもあるといえます。
はるかの家庭環境を考える
はるかは、姉のさやかとともに父子家庭で育ちました。
母親がいない家庭環境では、女子特有の悩みを打ち明ける身近な大人がいません。
相談する相手は姉しかいませんでした。
父亡き後も、何かと姉に相談し依存するようになったと思われます。
常に姉さやかの姿を見て自分と比較する癖(くせ)がついてしまったのでしょう。
結果的に、姉に対する依存心とコンプレックスで自立できない自分に悩むようになったのです。