現実で起こった事の中に真実があるとは限りません。

サラが欲していたのは虚像ではありますが、彼女自身の真実はそんな虚像の中にあったのだと思われます。

ステラに与えられた課題

登場人物達が恐ろしいモンスターに次々と襲われる中、ステラはサラ自身が対峙することとなりました。

この怪奇事件の原因となったサラがわざわざステラと接することは何か意味があったのでしょうか。

自分と向き合う

family, mom and daughter, baby ステラはサラの人生を調べるうちに、自分の人生を重ね合わせることになるでしょう。

ステラは母親が自分のせいで家を出て行ったと感じていました。その罪の意識をずっと抱えているのです。

しかしそれは真実ではなく、彼女が作り上げたストーリーです。

ステラは今回の事件によって、自分と向き合うチャンスを得られたのだと思われます。

作家の道へ

ステラは作家志望でありながら、活動自体はしていなかったようです。

ホラー作品を鑑賞するのが好きだからといって、楽しむだけでは作家にはなれません。

作家の夢を実現させるためには実際に文章を書くことが必要なのです。

サラがステラの真実を描くと約束したことは、結果として作家への道の第一歩を踏み出すことになります。

そう考えるとサラがステラの夢を後押しした形になりそうです。

ハロウィンだから

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ステラ達が奇怪な事件に巻き込まれ始めたのはハロウィンの日です。

ハロウィンの夜には死者の魂が家族のもとに戻ってきたり、精霊が町にうろつくとされています。

そんな日だからこそサラやモンスターが出現しやすかったのかもしれません。

そしてモンスター達がユニークな姿として登場することも、ハロウィンの仮装という意味合いが含まれていると考えられそうです。

まとめ

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この作品は色々なモンスターが登場し、観る人もそちらに注目されがちです。

しかしモンスターは登場人物のトラウマや心に抱えた悩みを表し、それを克服させるきっかけにすぎないように見えます。

ステラは母への罪悪感と向き合うとともに、作家への道を進み始めました。

ラモンも徴兵へ行く決心を固め、二人はまた会う約束をします。

もし彼らがモンスターと向き合わなければ、後ろめたさを感じながら生きなければならなかったでしょう。

監督が児童文学をもとに制作したからこそ、教訓が盛り込まれた映画になったといえます。