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ゲイリー・ドーベルマンが監督を務めたホラー映画「アナベル 死霊博物館」は『死霊館』ユニバースの7作目(『アナベル』シリーズ3作目)です。
ウォーレン夫妻不在の中、ダニエラが立入禁止の保管室に侵入し、アナベル人形の封印を解いてしまいます。
アナベル人形の呪いによって他の幽霊達も暴れ出し、ジュディ(マッケナ・グレイス)達を襲撃。
ジュディ達は絶体絶命のピンチに立たされますが、なんとか自力でアナベル人形を箱に閉じ込めることに成功します。
帰宅したロレインから亡き父親のメッセージを受け取るダニエラ。
この時ダニエラはどんな気持ちだったのでしょうか。
今回は、神父のような幽霊の正体・なぜ他の幽霊も暴れたのか・ダニエラが保管室に入った目的を考察します。
神父のような幽霊の正体
ジュディたちが幽霊に翻弄されているさなか、神父のような幽霊がアナベル人形の場所を教えてくれました。
今まで悪い幽霊しか登場してこなかっただけに、良い幽霊も存在することが判明します。
この幽霊の正体は何だったのでしょうか。
校長先生?
騒ぎが起こる前、ジュディは学校で神父のような幽霊を目撃していました。
この幽霊は銅像に宿っていて、いつも生徒たちを見守っていると思われます。
でもなぜこの日に限ってジュディはその姿を見ることができたのでしょうか。
それはきっと彼女がいじめられていたからかもしれません。
ジュディを心配した校長先生が銅像から出て来て、自分が味方でいることをアピールしたとも考えられます。
味方はいつも見守っている
両親が除霊の仕事をしている関係上、ジュディもここではまだ幽霊は悪いものだという考えしか持っていなかったでしょう。
そのため神父姿の幽霊も悪霊として見ていた可能性はあります。
しかし最初から味方は近くにいて、ずっと心配してくれていたのです。
それはダニエラの父親も同じだったのではないでしょうか。
今回神父のような良い霊が登場したのは、ダニエラの父親がちゃんと見守ってくれていることを表現したかったからかもしれません。
ダニエラが保管室に入った目的
ダニエラは最初からウォーレン夫妻のコレクション目当てで家に行きました。
確かにオカルト品は興味をそそりますが、彼女は他にも明確な目的を持って保管室を目指したようです。
彼女が禁断の部屋に足を踏み入れた理由は何だったのでしょうか。
弟のためにも父親に会いたい
突然の別れ、そして自分の過失で殺してしまった後悔がダニエラを苦しめていたようです。
謝罪を伝えるために父親の幽霊に会う必要があり、そのためには保管室に侵入するしか方法がありませんでした。
ですがダニエラは自分のためだけに保管室に入ったのではないでしょう。
もし今回父親とのコンタクトに成功したら、弟にも父親の幽霊と会わせてあげようと考えていたのかもしれません。
弟も父親が亡くなったせいでジュディをいじめ始めたのですから、彼の心も相当傷ついているはずです。