出典元:https://www.amazon.co.jp/dp/B07KMNFNWY/?tag=cinema-notes-22
映画『トゥームレイダー ファースト・ミッション』はゲーム『トゥームレイダー』を2018年に映画化した作品です。
監督はローアル・ユートハウグ、主演は『リリーのすべて』で有名なアリシア・ヴィキャンデルが務めています。
評価も中々高く、以下の功績を残しました。
ティーン・チョイス・アワード アクション映画賞・アクション女優賞ノミネート
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/トゥームレイダー_ファースト・ミッション
主人公ララ・クロフトは古代日本の卑弥呼を見つけるため過酷なミッションへ挑みます。
単なるゲーム版のリブートに終わらないヒロインの成長物語とアクションは見応え抜群です。
本稿では父親が娘に遺した使命をネタバレ込みで考察していきましょう。
また、最後に銃を買った理由やアナの目的なども併せて読み解いていきます。
新生ララ・クロフト
本作独自の魅力は何といってもアリシア・ヴィキャンデルが演じる新生ララ・クロフトでしょう。
それまで本シリーズの主人公ララ・クロフトといえばアンジェリーナ・ジョリーのイメージが強くありました。
非常に逞しい肉体とキレのいいアクション、醸し出すカリスマ性など正に無敵のヒロインです。
それに比してヴィキャンデルは演技派の女優で線が細く、肉体派とは程遠い印象があります。
そんな彼女が演技だけではないアクションもこなせる女優へと大きな変化を見せたのが本作です。
脚本・演出なども彼女に合わせて作られており、シリーズのイメージを大きく刷新しました。
そんな新生ララ・クロフトが紡ぐ物語が何を見せてくれるのかを考察していきましょう。
父親が遺した使命
本作の始まりは父の失踪を7年もの間受け入れられずにいるララの話から始まります。
父の遺産相続をせざるを得ない状況になり、彼女はそこで父が遺した使命を知りました。
果たしてその使命が何であったのかをここでは見ていきましょう。
トリニティとの対決
結論からいえば、父リチャードが娘ララに託した真の使命はトリニティとの対決でした。
トリニティはいわゆる悪の組織で、ララ達にとっては決して相容れない存在です。
この結末は中盤に出てきたトリニティのリーダー・マサイアスとの対決が伏線となっています。
即ちそう遠くない将来戦う時が来ることを想定して事前準備をしていたのでしょう。
この使命を娘以外の人間に漏洩するわけにはいかないからこそ終盤まで明かされないのです。
これを物語開始の7年前から構想していたというのですから、恐るべき洞察力ではないでしょうか。
卑弥呼の力を悪用させないこと
2つ目にそんな悪の組織トリニティが卑弥呼の神秘の力を悪用することを父は分かっていました。
だからこそ何が何でも力を奪われるリスクを避けねばなるまいと早々に姿を消したのです。
読みは当たっており、7年後に娘ララが来るのと同じタイミングでマサイアスも来ました。
しかも用意周到なのが自身が最悪の状況になるといけないからと裏で相続の手続きまで進めていたのです。
ネガティブシミュレーションが完璧に進んでいたことの証左でありましょう。
自身が感染した時の対応やフォロースルーも完璧にこなしていた、最高の父です。