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「ミス・ペレグリンと奇妙な子供たち」は特殊な能力を持ったために普通の暮らしをおくれない子どもたちが主人公です。
監督はティム・バートン、題名にもなっているミス・ペレグリンにエヴァ・グリーン。
主役である少年ジェイクはイギリスの俳優であるエイサ・バターフィールドが務めました。
題名にあるペレグリンとはハヤブサのことで、エヴァ・グリーンの強烈な目力はまさにうってつけですね。
ダーク・ファンタジー映画に分類される本作。
本記事では、エマがジェイクを豪華客船に導いた理由や、ジェイクを可愛がる祖父エイブが1943年に戻るよう助言をした真意に迫ります。
ティム・バートン作品ならではの難解さを読み解くヒントにしてくださいね。
エマがジェイクを豪華客船に案内した理由は
自分の意志でループに戻ったジェイクを散歩の途中で沈没した客船に連れて行ったエマ。
そもそも彼女は連れて行くつもりなど無かったはずです。
ミス・ペレグリンにも内緒の部屋へジェイクを案内したエマ。
この部屋の存在を知っているのはエマとエイブだけだったのでしょう。
その沈没船は豪華客船オーガスタのモデルは1915年の第一次世界大戦時にドイツ軍によって撃沈されたルシタニア号だと思われます。
船内は少々リアリティに欠けますが、ティムワールド全開ですね。
エイブから預かったものとは
若かりし頃のエイブとエマは時々この場所を訪れていたのでしょう。
エイブから預かったループの地図をエマはここに保管しています。
その大切な秘密の思い出をジェイクに見せるためにジェイクを案内したのです。
それはエイブを殺した犯人を特定するためでした。
信用できない人間に秘密を明かすはずはありませんから、エイブ同様ジェイクも信用に足る人間だと思ったのでしょう。
エマとエイブは恋人であり親友なのです。強い絆で結ばれています。
犯人は案の定バロンでした。
ジェイクに何を伝えたかったのか
エマがジェイクを客船に連れて行ったのはエイブを襲った犯人を特定するためでした。
エマはミス・ペレグリンに犯人を伝えないと自分たちのループも壊されてしまうと考えています。
彼女なら解決できると信じているのでしょう。
エイブの意志を知っているエマはジェイクを巻き込みたくは無いのです。
だからこそ自分たちと一緒にいて欲しいと考えていますが、引き留めることがジェイクの幸せに繋がるとは思っていません。
エイブの生きてきた人生とは
ミス・ペレグリンは時間を操れるインブリンですが、戦闘能力はありません。
だからエイブはループ外に出たのです。ホロ―と戦いループを守るために。
この仕事はホローたちを目視できるエイブ以外にはできないのです。
自分の中まである奇妙な子どもたちをホローから守るためにループを出たエイブは年をとります。
出張や夜勤の多い仕事で家を空けていたのはホローの動向を探り襲撃を未然に防ぐためだったことがわかるシーンです。
家族から誤解されながらもそんな生活をおくり孤独に耐えていたエイブ。