再会してから付き人として隣に居続けた頼。
彼が近藤監督のオファーで主演が決まり、雫は彼の夢を応援しました。
しかし、頼を映像で見た時、彼女は彼が離れていく気がしたのではないでしょうか。
付き人から同じ立場の新人役者に変わり、頼だけが自分より前に進んで居なくなると感じたのかもしれません。
幼い頃に一度離れては再会、そしてまた別れる。
昔から頼が好きだった彼女にとっては辛い出来事といえるでしょう。
共演者キラーの華に頼が取られそうな気がした
頼が主演を務める映画では、ヒロインが共演者キラーと呼ばれていた華でした。
頼と華によるラブシーンはお互いに本気で愛し合っているように見えて、雫としては見たくない気持ちがあったのかもしれません。
そして彼女は頼と華が付き合う場面を想像し、華に取られてしまうと考えたのではないでしょうか。
昔から頼が好きだった雫にとっては、目に毒な映像だったといえるでしょう。
受賞スピーチで昴が好きな人を暴露した理由
最優秀新人賞を受賞した昴は、受賞スピーチで好きな人は雫だと暴露しました。
彼はなぜ受賞スピーチという公の舞台で好きな人を暴露したのでしょうか。考えられる理由は2点です。
受賞したら雫を貰うと決めていたから
昴は雫を賭けて「どちらが新人賞を取るか」で頼と勝負をしていました。
最優秀新人賞を取ったことを確認した時、彼は会場にいた頼に見せつけるために好きな人を暴露したのではないでしょうか。
「最優秀新人賞を取った俺の勝ち、雫は俺の女だ」と主張したいがために昴は暴露したのかもしれません。
外堀を埋めるため
昴は雫を賭けた頼との勝負に勝ち、最大の邪魔者は居なくなったと考えたのでしょう。
そこでさらに雫が好きな人だと暴露することにより、彼のファンやマスコミで外堀を囲ってしまおうと考えたのではないでしょうか。
売れている役者である昴が暴露してしまえば騒がれるのは目に見えていますし、狙って暴露したと考えられます。
さらに雫に対しては、自分と付き合えば話題性で役が取れることも考えたのかもしれません。
頼はなぜ雫にアメリカ行きを伝えなかったのか
物語終盤、頼は修行のためにアメリカに行こうとしますが、雫には伝えていませんでした。
仲の良かった2人だったはずなのに、彼はなぜ彼女に伝えようとはしなかったのでしょうか。考えられる理由は2点です。
雫のことを忘れようとしていた
子供の頃から雫のことが好きだった頼は、昴との勝負で彼女を諦めようとします。