叔母は何も言わず出て行ったと話していましたが、定期的に連絡を取っていたのではないでしょうか。
母親は自分のやりたいことが終わるまで家に帰らないようにしており、へウォンには黙るよう協力を求めたのかもしれません。
定期的に連絡している中で叔母は、へウォンが家に帰ってきていることを母親に連絡したのではないでしょうか。
へウォンが手紙の内容を理解できた理由
母親が家出した日、へウォンは残された手紙の内容が理解できませんでした。
しかし、物語終盤になって彼女は手紙の内容を理解しています。
彼女はなぜ理解できるようになったのでしょうか。考えられる理由は2点です。
へウォンが人生の岐路に立たされているから
考えられる理由の1つとして、彼女自身が人生の岐路に立たされていたからです。
へウォンは都会暮らしから逃げるように田舎の家に帰ってきました。
最初は短期間で帰る予定が気付けば1年近く。彼女は都会で抱えた悩みから逃げ続け、人生の岐路に立たされていました。
へウォンの場合は悩みから逃げて田舎に居続けるか、都会で再び頑張るか。
母親の場合は娘のために田舎に残るか、自分がやりたいことのために都会に出るかで悩んでいたのでしょう。
手紙を書いた頃の母親と似た悩みを持つようになったへウォンだから理解できた内容なのかもしれません。
自分だけの時間を生きているから
へウォンの母親は若い頃に結婚した影響で、あまり自分だけの時間を生きられなかったのかもしれません。
これは大学に通ったり、バイトの収入で生活していた頃のへウォンと同じ状況だったのではないでしょうか。
田舎に帰って自分だけの時間が作りやすくなったへウォンだからこそ、手紙の内容を理解できるようになったと考えられます。
小さな森とは?
物語終盤でへウォンは小さな森という表現を使います。
彼女の母にとって小さな森は、自然や料理、へウォンへの愛が該当するようですが、どのような意味を持っているのでしょうか。
考えられる意味は2点です。
自分の居場所に必要な要素
最初に彼女は母にとっての小さな森は自然や料理、自身への愛が該当する旨を語っていました。
母親を一例とした場合、母の居場所に必要な要素は田舎の自然と料理、へウォンが居ることも条件のように受け取れます。
都会で失敗続きのへウォンは居場所が無いと感じている様子が窺えるため、自分も探さなければいけないと考えたのではないでしょうか。
心の拠り所
こちらも母親を一例として考えた場合、田舎から出る前の母の心の拠り所は自然や料理、へウォンへの愛だったのでしょう。
へウォンは心の拠り所がなく、都会にいつ戻ろうか悩み続けたのではないでしょうか。
心の拠り所が無かった彼女は、自分だけの小さな森を探さなければと表現したのかもしれません。