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スティーヴン・キング の小説を原作とし、スタンリー・キューブリックが監督を務めた映画「シャイニング」。
その40年後を描いた続編ホラー映画「ドクター・スリープ」をマイク・フラナガンが手掛けました。
成長したダニー(ダン)がトラウマを抱えながら自堕落な生活を送っていたある日、彼と同じ超能力を持つ少女アブラが現れます。
能力を持つ子供たちを次々と狙う謎の集団を追うことになった二人。対決の舞台は、あの忌まわしきホテルです。
ダンは過去のトラウマを乗り越え、敵を倒すことができるのでしょうか。
今回は、ローズを倒せた理由・ローズをホテルに誘い込んだ理由・トゥルー・ノットの目的に迫ります。
ローズを倒せた理由
ダンは強い能力を持ってはいましたが、トゥルー・ノットのように人間の生気を吸い取って殺すことはできません。
彼がローズを倒す秘策とは何だったのでしょうか。
箱の封印を解く
オーバールックホテルで封印した亡霊を解放することで、その亡霊たちがローズを倒しました。
ローズは生きた人間なので、殺さないと亡霊として箱に封じ込めることができません。
そのため彼女を封じ込める作戦ではなく、暴れたくてうずうずしている亡霊たちにローズを始末させたのです。
これはダンにとっても危ない賭けだったのではないでしょうか。なぜなら彼自身も亡霊に襲われてしまうからです。
それでも危険な橋を渡ったのは、彼が自己犠牲の精神に気づいたからだと思われます。
自己犠牲
実際にダンは亡霊に取りつかれ、最終的には命を落とす結果となりました。
彼は自分の命と引き換えにアブラや特殊な能力を持つ子供たちを守ったといえるでしょう。
一度はアブラを助けることを断ったダンですが、やはり自分の力は人を守るためにあるのだと思い直したようです。
アルコール依存症になり自堕落な生活を送っていた彼が、ここまで持ち直したきっかけとは何だったのでしょうか。
ホスピスでの経験
ダンはホスピスで死を間近にした人の心をケアしていました。
今まで嫌ってきた能力が、人々に感謝されるものだとここで初めて感じたのではないでしょうか。
この経験は彼に生きる価値を与えたはずです。人を助けるために生きる。
この答えが自己犠牲を払ってでもローズを倒せた理由だったと思われます。
しかしダンはなぜローズを倒す場所としてホテルを選んだのでしょうか。
彼だって本当は近づきたくない場所だったはずです。