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【エリカ38】真っ赤なマニキュアの意味を徹底考察!時代錯誤を感じる要素と被害者のインタビューが及ぼす作品への影響も深読み

出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B084H8L98W/?tag=cinema-notes-22

樹木希林初のプロデュース作品である「エリカ38」は、実話の詐欺事件をベースとして製作された映画です。

浅田美代子による迫真の演技をはじめ、視聴者の人間性を揺さぶるような描写は、放映当初話題となりました。

中でも、マニキュアやインタビューなど、渡部聡子に関する描写は、一度見ただけでは分かりにくい「深い意味」が含まれていると注目されました。

そこで今回は、渡部聡子が作中で付けていた赤いマニキュアや、被害者のインタビューが持つ深い意味について徹底考察していきます。

真っ赤なマニキュアの意味とは?

数多くの男性を魅了し、だまし取った金で豪遊の限りを尽くしていた主人公・渡部聡子を象徴するのが「真っ赤なマニキュア」です。

作中では一瞬しか映らないほどの要素ではありますが、実はこのマニキュアには、様々な意味が隠されていると考えられます。

富の象徴と執着の証

たくさんのお金

「エリカ」こと渡部聡子が真っ赤なマニキュアをつけ始めたのは、平澤育男と出会い、偽りの支援事業で大金を手に入れ始めた時期です。

巧みなセールストークでだまし取った金で欲を満たし始めた聡子にとって、赤いネイルは多くの人・金を動かせるようになった富の象徴といえるでしょう。

また聡子は、平澤の浮気や「お金って人間よりはるかに頼りになる」という助言をした伊藤信子が音信不通になるなど、作中で様々な裏切りに遭います。

そこから考えると、赤いネイルは金だけを信じるようになった聡子の心を表しつつ、富への執着が形となったものであるともいえるでしょう。

承認欲求の表れ

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また、聡子の赤いネイルは、平澤だけでなくタイ人の男性・ポルシェをはじめとした、様々な男性と関わっていく時にも強調されています。

特に男性とのラブシーンで強調されることから、いつまでも魅力的な女として見られたいという、聡子の承認欲求の表れとも考えられるでしょう。

ことわざの1つに「女は己を悦ぶ者のために容づくる」というものがあります。

「女性は自身を愛してくれる人のために着飾る」という意味に基づくと、男性からの愛を欲した聡子の一面をネイルで表現したと考えられるでしょう。

詐欺が明らかになり、全てを失ってもなお綺麗に整えられた赤いネイルは、聡子自身が持つ唯一縋れる、魅力的な女性としての要素なのです。

時代錯誤を感じる要素とその意味は?

実際の詐欺事件を基に作られた「エリカ38」ですが、実は映画の世界観と照らし合わせると「時代錯誤」を感じる要素も多数含まれています。

一見「違和感」を生む要素ではありますが、実は時代錯誤を感じさせる要素にも、様々な意味が含まれているのです。

バブルを思わせる聡子の衣装

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権力を持つ数多くの男性との交流や詐欺行為を経ていくうちに、聡子は次々と派手なドレス・衣装に身を包んでいます。

一見若作りしているように思われる衣装の数々ですが、これらの道具が現代の世界観からは少しずれている・時代錯誤している点の1つです。

ボディラインを強調した服装は、バブル期に人気を集めた「ボディコン」を思わせるデザインです。

また、エリカが愛用していたシャネルのバッグなどはかなり古いデザインとなっています。

少々違和感のあるこれらの衣装は、聡子が豊かであった時期(=バブル期)を象徴していると考えられるでしょう。

金や生活に関する描写

華やかなお屋敷