彼はどのような小さな事でも新しいことを楽しむことが出来る才能を持っていました。

ラジコンのおもちゃだって十分楽しんでいたではありませんか。

もちろんフーシにはシェヴンに対して自分がなすべき事を全てなし終えた満足感もあったことでしょう。

彼が整えた花屋の鍵を見つけて喜ぶシェヴンを想像していたのかもしれません。

揺れるシェヴン

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どのようなショックを彼女が経験したかは語られていませんが、シェヴンは心に傷を負っていました。

不安定に揺れる精神を自分でも持て余していたのです。

それがフーシを振り回すことになるのですが、フーシはそのことを聞き出そうともしません。

ただ黙って受け止め、自分が彼女のために何が出来るかを考えてそれを実行するのです。

なぜお茶に誘った

吹雪の中自宅まで車で送ってくれたフーシをそのまま帰そうとせず、お茶に誘ったシェヴンはどのような思いだったのでしょうか。

彼女は道中でフーシの無害さをある程度見極めていたことでしょう。

自分を傷つける存在ではないことを理解したうえで、軽いお礼の気持ちでお茶に誘ったのではないでしょうか。

もちろん、後日友人がフーシに語ったように、女性が男性を部屋でのお茶に誘うのは別の意図があります。

ある程度二人の距離を縮めることをOKするという合図で、シェヴンにも少なからずその意図があったはずです。

ただフーシにその手の駆け引きは通じません。

彼はお茶の誘いを断りますが、それは彼女の意図を理解したうえでのことではなく、純粋にお茶ではなくミルクが欲しかったからだけなのでした。

引きこもりのわけ

シェヴンが突如納戸のようなところに引きこもったのはうつ病の発作のためです。

フーシとの交際が彼女の精神状態に影響を与えた可能性があります。

心に傷を負っている人の精神状態は他人には理解できないことが多いものです。

ちょっとした切っ掛けで心の奥に押し込めていた何物かが首をもたげてくることがあります。

彼女の引きこもりは、彼女がフーシの健気な恋心を受け入れるためには必須のプロセスだったのかも知れません。

何らかのショックで人を信じられなくなっていたシェヴンがやがてフーシの献身を受け止めるシーンは感動的です。

心変わりの理由

フーシとシェヴンにもやっと春が来てハッピーエンドかと思いきや、揺れるシェヴンの心はそれを許しませんでした。

あれだけ一緒に住もうとフーシに迫ったシェヴンは荷物まで運び込んだフーシをなぜ拒否したのでしょうか。

それは彼女の心の傷の深さのなせる技としかいいようがありません。

彼女にはまだフーシの愛情を受け入れる心の準備が出来ていなかったのです。

彼女はそれに自分自身でも気づいていませんでした。

フーシの荷物が部屋に運び込まれてやっと彼女は心の準備が出来ていない自分に気がついたのではないでしょうか。

ヘラがフーシを慕う理由

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ヘラは父親からフーシを変な男として吹き込まれていたにも関わらず、彼に接近したのはなぜなのでしょうか。